以下の節では、JDBC アプリケーションから最高のパフォーマンスを引き出す方法について説明します。
WebLogic のパフォーマンス向上機能
WebLogic には、JDBC アプリケーションのパフォーマンスを向上させるための機能がいくつか用意されています。
プールされた接続の使用によるパフォーマンスの向上
DBMS への JDBC 接続の確立には非常に時間がかかる場合があります。JDBC アプリケーションでデータベース接続のオープンとクローズを繰り返す必要がある場合、これは重大なパフォーマンスの問題となります。WebLogic データ ソース内の接続プールを使用すると、こうした問題を効果的に解決できます。
WebLogic Server を起動すると、データ ソース内の接続が開き、すべてのクライアントで使用できるようになります。クライアントでデータ ソースからの接続をクローズすると、その接続はプールに戻され、他のクライアントで使用できる状態になります。つまり、接続そのものはクローズされません。プールされた接続は、ほとんど負荷を生じることなくオープンしたりクローズしたりできます。
ステートメントとデータのキャッシング
DBMS のアクセスではリソースが大量に消費されます。プログラムで Prepared Statement または Callable Statement を再利用する場合、または複数のアプリケーションでの共有や、各接続どうしでの存続が可能な頻繁に使用するデータにアクセスする場合は、以下を使用してデータをキャッシュできます。
ベスト パフォーマンスのためのアプリケーション設計
データベース アプリケーションのパフォーマンスの良し悪しはほとんどの場合、アプリケーション言語ではなく、アプリケーションがどのように設計されているかによって決定されます。クライアントの数と場所、DBMS テーブルおよびインデックスのサイズと構造、およびクエリの数とタイプは、すべてアプリケーションのパフォーマンスに影響を与えます。
以下では、すべての DBMS に当てはまる一般的なヒントを示します。また、アプリケーションで使用する特定の DBMS のドキュメントによく目を通しておくことも重要です。
